LOVE STORY 【完】
「足元に気をつけて」
ジャックはキャシーを気にかけながら、山道を進んで行きます。
「ついたよ」
「わぁー、とっても素敵!!」
そこからは、今にも星が街に降ってきそうなくらいに鮮明に見えました。
「ここは誰にも教えていない秘密の場所なんだ、でもキャシーならいつでもおいで。こうやって眺めていると、悩んでいたことが全部ばかばかしく思えるからね」
「素敵ね、こんな眺めは初めてだわ」
そうやってしばらく眺めていると、
「そろそろ帰ろうか、送って行くよ」
まだ眺めていたいけれど、
「好きなときにいつでもおいで。僕は夜ここにいることが多いから」
そう言ってくれたので、この日は帰ることにしました。
家に帰ると両親はひどく心配をしていましたが、キャシーはこの日なぜか悪いことをしたとは思わず、幸せな気持ちのまま眠りにつきました。