Replicant・Lover's-L No.6 SS01
「ひとりきりになれるところだ」

ジンは、バンって音を立てて本を閉じ、こう言い放った。

眉間にしわを寄せ、あたしとレンを交互に睨み、

「何故、毎回ここで喧嘩をするんだ」

とも言った。

ジンはいつも通りソファで、あたしとレンの間に座っている。

と、いうより、あたしたちがジンの横にわざわざ座りにきている。

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