オオカミ少年
私は何だか面倒になり葵の話を右から左に流した。
2時間目も総合。
次は係決めだ。
帰りの会に、
「さっそく、今日の放課後、委員会の会議だからな」
と村内先生の言葉に自然と溜め息が出る。
「葵、今日どうする??」
と縋るように聞けば、
「私、先帰るよ」
と冷たく私を突き放した葵。
「何で??」
もう一回、葵に縋るように聞けば、
「私、邪魔だから」と、また不気味な笑顔で私を見つめた。邪魔??
私は不思議そうに思い再び、
「何で??」
と尋ねる。
すると葵は私の耳に口を当て小さな声で、
「斎藤君と二人で帰りなさい」
と先生口調で囁いた。
葵~、そんなんじゃないんだってば、と思い葵を見つめるけど、何故か少し嬉しかった。
帰りの会が終わり、葵はいち早く教室を出ていってしまった。
待ってて、って言おうとしたのに。
そう思いドアを眺めていると、
「舞、一緒に委員会行かない?」
と隣から声をかけられた。
横を向くと、既に委員会ノートを持って立っている逞が居た。
葵の発言を思い出しドキドキしながらも逞の後ろを着いて歩いた。
初めてマジマジと見る逞の背中。
男らしい背中から優しさを感じる。
何故か分からないけど私の心臓はまたドキドキと脈を打つ。
2時間目も総合。
次は係決めだ。
帰りの会に、
「さっそく、今日の放課後、委員会の会議だからな」
と村内先生の言葉に自然と溜め息が出る。
「葵、今日どうする??」
と縋るように聞けば、
「私、先帰るよ」
と冷たく私を突き放した葵。
「何で??」
もう一回、葵に縋るように聞けば、
「私、邪魔だから」と、また不気味な笑顔で私を見つめた。邪魔??
私は不思議そうに思い再び、
「何で??」
と尋ねる。
すると葵は私の耳に口を当て小さな声で、
「斎藤君と二人で帰りなさい」
と先生口調で囁いた。
葵~、そんなんじゃないんだってば、と思い葵を見つめるけど、何故か少し嬉しかった。
帰りの会が終わり、葵はいち早く教室を出ていってしまった。
待ってて、って言おうとしたのに。
そう思いドアを眺めていると、
「舞、一緒に委員会行かない?」
と隣から声をかけられた。
横を向くと、既に委員会ノートを持って立っている逞が居た。
葵の発言を思い出しドキドキしながらも逞の後ろを着いて歩いた。
初めてマジマジと見る逞の背中。
男らしい背中から優しさを感じる。
何故か分からないけど私の心臓はまたドキドキと脈を打つ。