オオカミ少年
私は逞に連れていかれるがまま図書室に入った。
誰も居なくて暗い図書室は私の知ってる図書室では無いみたいだ。
木の香り、本の匂い、カビの臭い。
癒される空間の中で私と逞の雰囲気はまったく合わない。
逞に力強く捕まれた手首が痛い。
やっと離されて血が巡り始めた手はジンジンと痛む。
「座って」
私は逞の声にビクッと体を震わせ言われた通りに座った。
真剣な顔で私を見る逞。
「…何されてたの?今まで」
真っ直ぐに私を見つめる逞。
少々、言うのを躊躇っていると再び逞の口が開かれた。
「舞もアイツとキスがしたい訳?」
「違っ!!」
逞の声に慌てて怒鳴る。
「だよな。アイツが好きでああ言う事してんだったら今朝みたいに怒んないよな」
私は逞に怒鳴ってしまったのに逞は優しく微笑み私の頭をゆっくりと撫でてくれた。
「…何されてたの?今まで」
正直に言うしかない。
少し躊躇いながらも口を開いた。
誰も居なくて暗い図書室は私の知ってる図書室では無いみたいだ。
木の香り、本の匂い、カビの臭い。
癒される空間の中で私と逞の雰囲気はまったく合わない。
逞に力強く捕まれた手首が痛い。
やっと離されて血が巡り始めた手はジンジンと痛む。
「座って」
私は逞の声にビクッと体を震わせ言われた通りに座った。
真剣な顔で私を見る逞。
「…何されてたの?今まで」
真っ直ぐに私を見つめる逞。
少々、言うのを躊躇っていると再び逞の口が開かれた。
「舞もアイツとキスがしたい訳?」
「違っ!!」
逞の声に慌てて怒鳴る。
「だよな。アイツが好きでああ言う事してんだったら今朝みたいに怒んないよな」
私は逞に怒鳴ってしまったのに逞は優しく微笑み私の頭をゆっくりと撫でてくれた。
「…何されてたの?今まで」
正直に言うしかない。
少し躊躇いながらも口を開いた。