オオカミ少年
舞は私を気遣ったのか走って何処かに行ってしまった。

「舞、勉強してるか?」
と無邪気に聞く廉。
する訳ないじゃん、てか廉に勉強教えてほしいからしてないなんて言えない!!

「し、してない!!…だって分かんないしっ」
とその場で考えついた言い訳を言うと廉は眉毛を少し下げて苦笑した。

「じゃあ俺が教えてやるよ」
と優しく言う廉。

ほ、本当に!?
私、最下位になんなくてもいいの?!
しかも廉と一緒に居られるの!?

「ありがとー!!」
と満面の笑みで廉に言った。
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