オオカミ少年
ニ章、キッカケ
2話 冷血男
…もう、最悪。
気分が、どんどん沈んでいくのを何とか抑えつつも自分の席に腰かけた。
でも、私は沈んでいく気分を抑えられなくなり机へと俯せになった。
…もう、最悪。
今日から楽しい学園生活が始まると思ってたのに…。
恋とか、オシャレとか…、私には輝かしい高校生活が待っていると思ってたのに…。
私は俯せになった体を持ち上げた。
まさか、神様からのイジメ!?
お前には輝かしい高校生活なんか待ってねーよ、バーカって神様が私にイジワルしてるの!?
…いや、ないないない!!
落ち着け、自分!!
…でも、無理ー!!
「あ、の…。大丈夫?」
私の考えを遮るように聞こえた少し低くて落ち着いた声。
声が聞こえたほうを向くと、少し引きつった笑顔で私を見ている男の子が隣に座っていた。
…私、もしかして自分が気がつかないうちに変な動きしてた?
もしかして、ひかれてる…?
「大丈夫、です?」
私が、そう曖昧に答えると男の子が爽やかな笑顔に変わった。
「…よかった。でも、緊張するよね」
…声まで爽やかだ。男の子からは緑のオーラが見える、気がする。
「はい、中学一緒の子、居ないんで余計に…」
「僕もだよ。…僕、斎藤逞って言うんだけど君は?」
人懐こそうな笑顔で私に斎藤逞君は尋ねた。
話しやすい人だなあ…。
多分、差別とかしないんだろうな。
ステキだ…。
あの、竹内廉とは大違い。
そして、私は朝の出来事を思い出してしまった。
…やめよう。
「私は、仲谷舞です」
「あ、タメ口でいいよ。クラスメートなんだし」
と言い、斎藤逞君は更に笑った。
…やっぱりステキだ。
そうだよね。一人、最悪な男がいるからって落ち込んでちゃ駄目だよね。
世の中、そりゃあ一人や二人、最悪な男はいるよねー。
でも、斎藤逞君みたいなステキな人もいるわけだしっ!!
気分が、どんどん沈んでいくのを何とか抑えつつも自分の席に腰かけた。
でも、私は沈んでいく気分を抑えられなくなり机へと俯せになった。
…もう、最悪。
今日から楽しい学園生活が始まると思ってたのに…。
恋とか、オシャレとか…、私には輝かしい高校生活が待っていると思ってたのに…。
私は俯せになった体を持ち上げた。
まさか、神様からのイジメ!?
お前には輝かしい高校生活なんか待ってねーよ、バーカって神様が私にイジワルしてるの!?
…いや、ないないない!!
落ち着け、自分!!
…でも、無理ー!!
「あ、の…。大丈夫?」
私の考えを遮るように聞こえた少し低くて落ち着いた声。
声が聞こえたほうを向くと、少し引きつった笑顔で私を見ている男の子が隣に座っていた。
…私、もしかして自分が気がつかないうちに変な動きしてた?
もしかして、ひかれてる…?
「大丈夫、です?」
私が、そう曖昧に答えると男の子が爽やかな笑顔に変わった。
「…よかった。でも、緊張するよね」
…声まで爽やかだ。男の子からは緑のオーラが見える、気がする。
「はい、中学一緒の子、居ないんで余計に…」
「僕もだよ。…僕、斎藤逞って言うんだけど君は?」
人懐こそうな笑顔で私に斎藤逞君は尋ねた。
話しやすい人だなあ…。
多分、差別とかしないんだろうな。
ステキだ…。
あの、竹内廉とは大違い。
そして、私は朝の出来事を思い出してしまった。
…やめよう。
「私は、仲谷舞です」
「あ、タメ口でいいよ。クラスメートなんだし」
と言い、斎藤逞君は更に笑った。
…やっぱりステキだ。
そうだよね。一人、最悪な男がいるからって落ち込んでちゃ駄目だよね。
世の中、そりゃあ一人や二人、最悪な男はいるよねー。
でも、斎藤逞君みたいなステキな人もいるわけだしっ!!