オオカミ少年
今日、廉は絶叫系が苦手という事が発覚した。

顔を伏せる廉に、
「お願い!!」
と顔の前で手を合わせ必死にお願いする。

「…分かったよ」
と念を押された廉は仕方無く許可してくれた。

私がつい小さくガッツポーズをすると廉は私を軽く睨んだ。

乗り終わった後、廉の顔を覗くと少し涙目だった。
…可愛い。

「廉、泣きそうっ」と廉をからかうと廉は私を力強く抱きしめた。

ア然てする私の耳元で、
「それ以上言うと唇塞ぐからな」
と強気に囁いた。
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