XO醤
「内藤、一生のお願いだ!俺も作戦に加えてくれ」

シュウジは懇願した。

「なりません、ボスの許可なくこの邸内より出ることは禁じられておりますゆえ」

「かてぇーことは言うなよ、なぁ頼むぜ」

「なりません、今回、白鳥のボス、ジェイドとあいまみえてみて、感じました。ぼっちゃんのようなあまちゃんなど、一瞬であの世いきだと」

内藤が初めてシュウジを揶揄するかのような表現を使った。いまだかつてないことである。

「畜生、情けねぇぜ、スラムの危機、黒龍の一大事って時に何もできないなんて!」

シュウジは壁にやつあたりした。

「ぼっちゃん、気持ちはよくわかりますが、ここは我々に任せてください、それと、これを渡しておきます」

というと一丁のリボルバーをシュウジに渡した。

「我々が全滅したら、敵討ちしてくださいね」

そう言うと内藤はニコッと笑い部屋をでていった。

< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop