XO醤
「じゃあ俺がなんとかするよ、いいだしっぺだしな」
シュウジが言うとコウ爺は頷き、
「危険じゃが、頼む、決行は明日深夜とするが、いいかの?」
「おう、任せておけ」
シュウジは調子よくそう答えたものの、白鳥のボスは、得体のしれない、魔人だ。殺されるかもしれない、不安に襲われていた。
そして、一同は解散した
シュウジはウイークスナイパーを手にとると外へ出た。
「シュウちゃーん」
「ぼっちゃーん」
ミキがウイークスナイパーに真っ先に気づき、
「銃なんて、何につかうの?あの変なやつらと戦うの?」
と聞く。
「ああ、あいつらはこの街を支配して、根城にするつもりさ、その後は貴族街にも攻めいるだろうさ」
内藤はハテナマークだ。
「ぼっちゃん、詳しく説明していただけますか?事情によっては黒龍が動かなければならない、可能性もあります」
シュウジは内藤に渋々、事の経緯を話した。白鳥のボスへの恐怖も少なからずあったのだろう。もし黒龍が裏で動いてくれたら、これほど心強いものはないと、幼いころから内部で黒龍を見てきた、シュウジには分かっていた。
「ぼっちゃん、それにしても何故、貴方をぼこぼこにするような連中に肩入れなさるのですか?それが不思議でならない」
内藤が言う。
「俺は、小さいころから恵まれた環境で、育ってきた。だから、映画なんかで、描かれる、スラム街ってとこに、なにか憧れに近いものを感じてたんだ。実際、街の人たちは粗暴だけど、温かくて、居心地がよかった。色んな出会いもあった、家を飛び出して二年たつけど、俺はもう、この街の一員であり、家族なんだ、そんなこの街の危機ほおっておけないだろ?黒猫はあんまり、好きじゃないけどさ」
シュウジがそう言うと、内藤は頷き、
「では、一部始終を、報告に本部へ戻ります、ぼっちゃん、ご立派になられましたね、くれぐれもお気をつけて」
と涙ぐみながら去っていった。
するとミキがシュウジのシャツの裾をグイグイとつかみ、
「シュウちゃん、約束は?」
と物欲しげな顔。
「分かったよ、夜だからどっかそこらでいいだろ?」
と言うと、ミキは嬉しそうに、
「うんっ!」
と答えた。
シュウジが言うとコウ爺は頷き、
「危険じゃが、頼む、決行は明日深夜とするが、いいかの?」
「おう、任せておけ」
シュウジは調子よくそう答えたものの、白鳥のボスは、得体のしれない、魔人だ。殺されるかもしれない、不安に襲われていた。
そして、一同は解散した
シュウジはウイークスナイパーを手にとると外へ出た。
「シュウちゃーん」
「ぼっちゃーん」
ミキがウイークスナイパーに真っ先に気づき、
「銃なんて、何につかうの?あの変なやつらと戦うの?」
と聞く。
「ああ、あいつらはこの街を支配して、根城にするつもりさ、その後は貴族街にも攻めいるだろうさ」
内藤はハテナマークだ。
「ぼっちゃん、詳しく説明していただけますか?事情によっては黒龍が動かなければならない、可能性もあります」
シュウジは内藤に渋々、事の経緯を話した。白鳥のボスへの恐怖も少なからずあったのだろう。もし黒龍が裏で動いてくれたら、これほど心強いものはないと、幼いころから内部で黒龍を見てきた、シュウジには分かっていた。
「ぼっちゃん、それにしても何故、貴方をぼこぼこにするような連中に肩入れなさるのですか?それが不思議でならない」
内藤が言う。
「俺は、小さいころから恵まれた環境で、育ってきた。だから、映画なんかで、描かれる、スラム街ってとこに、なにか憧れに近いものを感じてたんだ。実際、街の人たちは粗暴だけど、温かくて、居心地がよかった。色んな出会いもあった、家を飛び出して二年たつけど、俺はもう、この街の一員であり、家族なんだ、そんなこの街の危機ほおっておけないだろ?黒猫はあんまり、好きじゃないけどさ」
シュウジがそう言うと、内藤は頷き、
「では、一部始終を、報告に本部へ戻ります、ぼっちゃん、ご立派になられましたね、くれぐれもお気をつけて」
と涙ぐみながら去っていった。
するとミキがシュウジのシャツの裾をグイグイとつかみ、
「シュウちゃん、約束は?」
と物欲しげな顔。
「分かったよ、夜だからどっかそこらでいいだろ?」
と言うと、ミキは嬉しそうに、
「うんっ!」
と答えた。