知恵の輪
頭??


確かにそんな雰囲気漂ってはいるんだけど・・・


金髪とかじゃなく黒髪



私は西島くんのことをガン見していた



「あ??・・・この髪か??これヅラ」



そう言ったと思ったら西島くんは頭に手を置いて髪の毛をひっぱた


そしたらスルッて黒髪が落ちて金髪に近い茶髪が見えた


私はいろんなとこ開いて閉じらんないし・・・・


「ブっ。んな顔してんなよ被っときゃ良いんだろ?」


そう言って西島くんはカツラを被りなおした


私は今名前を聞いてないことに気がついた


「あ、あの図々しいかと思うんでが、お名前を・・・・」



「名前??」


すると西島くんは紙とペンを取り出し何か書き出した


それで見せられたのは『翔』と書いてあった


「なんて読むか分かっか?」

「かける??」


私は直感で言ってみたけど西島くんは目を輝かせた

「初めて間違えられなかった!!俺いっつも“しょう”っつわれるんだよ。超残念じゃね?ま、“かける”って読むの珍しいんだろうがな」



「あはは・・・改名しちゃえば良いんじゃないですか?“しょう”に」


私今ふざけて言ったんだけど間にうけっちゃったみたい


「そうだな、それいいアイディアかもしんね、サンキュっ」


その時見せた西島くんの笑顔に私の恋愛レーダーが作動した



笑顔が良かっただけで恋愛レーダー作動しないでよ


心の中でわんわん泣き喚いていたら西島くん私の異変に気がついたのか顔を覗き込んできた


「ダイジョーブか??」


そんな顔で見ないでぇーーーーっ!!


恋なんてしないんだから!!


「咲??」


何故呼び捨て!?


しかも何で私の名前しってんの!?


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