ウブ恋ー君は照れ屋なヤンキーくんー

ピロリン、と携帯が鳴りメールを開いてみると椿くんからだった。


20XX/08/22
FROM.河野椿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ごめん、今起きた。
ちょっと遅れるかも。
______________________


……え？
初デートなのに寝坊？
私だけわくわくしてたの？


「…椿くんのバカ…」


ちょっと泣けてきた。私は楽しみにしてたのに椿くんは違ったのかな。


でも。遅れるかも、ってきたんだし、もしかしたらちゃんと時間通りくるかもだし。

ちゃんと12:00に着くように家を出よう。




※※※※※





「椿くんのばーか！」


思わず店内で叫んでしまって変な目で見られた私。

肩身を狭くしながら頼んだハンバーガーセットを持って端のカウンター席に座った。


チューとコーラを吸い上げながら携帯を眺める。


時刻は12:50。
待って待って、これでもかってくらい待ったけど来ないからとりあえずファーストフードに入った。