ウブ恋ー君は照れ屋なヤンキーくんー
「いつまで待つんだろ、私は…」
はぁっとまた溜め息を溢して日陰のあるベンチに腰掛けた。
待ち続けて3時間。
もう映画の時間も過ぎちゃったし、先にご飯も食べちゃったし。
それでもこうして飲み物片手に彼氏を待ち続ける私って。一体なんなんだろう。てゆうか、ここまで待つ私すごい。
「映画みて、オシャレなカフェでお茶したら、いろんなお店をみて回ってー」
それから、それから。
「思い出にプリクラ撮りたかったなー。んでちょっとだけ夜景みたら帰って、そんときに手とかなんかも繋いでー」
したいこと、いっぱいあった。
椿くんと一緒に2人でしたいことあったの。
まだまだ時間あるだろって言われるかもしれない。それでも私は今日、したかった。
「椿くんと、一緒にいたかったなぁ」
そう呟いたとき、視界がぼやけて自分が泣いてることに気づいて急いで拭き取った。
そのときだった。