最後のnear
-3-

地元に帰る前に一度だけ
だいの家に向かった

一枚の紙にだいぇの手紙を残して



だいへ


だいが居なくなったって
実感なんかなくて
ただ呆然とお前が焼かれていくのを見てるしかできなかった

お前が焼かれる前に
屋敷の庭で空を見上げた
昼間だったのに
いつの間にか夕方になってて
紅く染まった空にだいの笑顔を重ねた

美咲から手紙もらったよ

お前わ馬鹿か(笑)


ぜってぇ忘れないから
だから笑ってろよ

あっ夜魅のことよろしくね




君と過ごした
かけがえのない日々わ
一生消えることのない
傷と思い出とともに
心の中にいつまでも
あるとゆうことを
忘れないでください



ののかより





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