はちみつラバーズ
「そっか」
「壱成」
「ん?」
「そっち行っていい?」
そっち、とはベッドのことで。
今わたしは壱成にくっつきたくて仕方ないのだ。
リナちゃんになんか取られないんだから、うん。
「…いいけど、よくないかな」
あたしの大胆な発言に壱成は苦笑した。
うーん、やっぱりベッドに行くのはやめておこう。
別に、それが嫌なわけじゃないけどゆっくり話したいし。
「じゃあこっち来てー」
「それならいいよ」
ベッドから出て、あたしの横に座る壱成。
それと同時にあたしは壱成に抱きついた。