生きていて、育っていて。
「おい!玲音!起きなさい!!」


「ん...あと5分...」


「ぷっ!」


「こら!ここは病院なんだからなあ!?」


「へ!?あ!遊稀!!!」


玲音はすごい焦った感じで私を見た。


「ん?どうしたの?そんなに焦って。」


私はあえて平然を装って言った。



「ど...どうしたのって…?え?何?は?」



「遊稀は助かったのよ!うふふ」



「た...助かったのか!?よかった…」


「うん。助かったよ。『ありがとう』」


やっぱ、小さい声じゃないと言えない『ありがとう』。



「退院は1週間くらいだって言ってたぞ!」


お父さんは心底安心した感じに言った。



「俺、毎日来るからな!」


「え~毎日かあ...疲れちゃいそうだな~」


「いいじゃねぇかあ~ひっでぇ!!」


「あはははは...」



ようやくいつもの会話に戻れたかな?



今度は絶対に壊さない。絶対に。絶対に。



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