生きていて、育っていて。
私は今日から七瀬遊稀になった。


となりにいるのはある意味双子になった玲音、前に座っている美人さんが私のお母さん!
そのとなりにいるカッコいいお兄さん??がお父さん!
お姉ちゃんとお兄ちゃんは、用事で出かけている。


「え~。」


お父さんがいきなり喋りだした。


「今日から新しい家族になった、遊稀だ!玲音、仲良くやれよ?」


「ん。」


玲音はそっけなく返事した。


「心配だけど…遊稀?ちゃんと学校でやっていける?お母さん心配だわ…」


「大丈夫です。頑張ってみます。」


「そう…?頑張ってね…」


お母さん、言葉じゃ恥ずかしくて伝えられないけど。ありがとう。


「遊稀、そろそろ時間。」


「あ、うん。ちょっと待っててね。」


私は玲音に言われて、急いで自分の部屋からリュックを持ってきた。


これは、玲音が昨日買ってくれたんだ…


「それ、使ってくれるんだ。」


「うん、気に入ったんだ。ありがと!」


「ん。」


照れてるのかな??笑


「「んじゃ、行ってきます!」」


「行ってらっしゃい。気をつけてね!」


「はい。」


私と玲音は学校へ向かった。小学校へは、玲音も私も違う友達と一緒に行っていたから、二人で登校するのは初めてだ。


少し恥ずかしいかも…
まわりの人にチラチラ見られてるし...


「あんまり気にすんなよ。誰もお前が殺人犯だなんて思ってないから。」


いきなり玲音が口を開いた。
確かに私は周りをチラチラ気にしていたから、玲音からみたらそう思っただろう。


「う...うん。ありがとう」


それから学校までは無言だった。


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