生きていて、育っていて。
学校に着いて、教室はどこかと探していたら、玲音が寄ってきた。


「何組だった?」


「1組で、俺ら同じクラス!」


「本当!?嬉しい!!」


「じゃ教室行くか。」


私たちは教室に入った。一斉に視線がこちらに刺さる。


ボソッ『あんまり気にするなよ』


玲音が私に周りには聞こえないように言ってくれた。


「あの~もしかして、玲音君??」


一人の女の子が声をかけてきた。


「そうだけど...何?」


「マジで!本物だぁ~!1組だったなんて!うち幸せ者じゃん!」


やっぱり、玲音は人気者だ。1年生からサッカーを始めて、今じゃいろんなクラブチームからオファー?がきている。
玲音は耳元でキャーキャー騒がれて迷惑そうだった。
一瞬にして玲音は囲まれてしまった。


私は見るからに地味だから、誰も声をかけてくれなかった。
もしかして、私が殺人犯だって、知ってるのかな...

とか思っていたら、玲音が私の腕を取って走り出した。


「ど!どうしたの!?」


「そんな暗い顔すんなって!自分を追い込むな!」


…玲音は私の全てをわかってしまっているような気がする...


気づいたら私たちは屋上にいた。


「遊稀。」


「な、何…??」


「ゴメンな。俺のせいで。」


「え!?や、やめて!私に、あ、謝っちゃダメ!」


「でも、あれは俺がいけなかったんだ。俺が遊稀に謝らなきゃダメな事なんだ。」


私に...謝っちゃダ...メ...

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