生きていて、育っていて。
気づいたら私は保健室のベッドにいた。
そばには玲音が私の手を握ってくれていた。
玲音は私が起きたのに気づいて、
「遊稀!」
「玲音...私、どうしたの?」
「屋上で倒れちゃったんだよ。大丈夫か?」
「大丈夫...迷惑かけちゃってゴメンなさい...」
「俺は大丈夫だから!ちょうどあの教室に行かなくて済んだしな!」
「今何時!?」
「今?今は...昼休みくらいかな??」
「そっか...昼飯食べようぜ!」
「お弁当教室...」
「俺が持ってきてやるから!待ってろよ!!」
そう言って玲音は言ってしまった。
「ありがとう…」
私はいつも、お礼をすぐに言わないで、影でしか言えない。過去のトラウマで。
でも私の家族は許してくれる。
__________________________________________________
それは、私が公園で遊んでいて、お母さんからもらったシュシュが落ちてしまった時、拾ってくれた子に、私が「ありがとう」と言ったら、その子のお母さんに、
「この子に話しかけないで!この人殺しが!」
その日から私は「ありがとう」と言えなくなってしまった。
そんな私の心の棘を七瀬家は一つ一つ溶かしてくれたんだ…
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そばには玲音が私の手を握ってくれていた。
玲音は私が起きたのに気づいて、
「遊稀!」
「玲音...私、どうしたの?」
「屋上で倒れちゃったんだよ。大丈夫か?」
「大丈夫...迷惑かけちゃってゴメンなさい...」
「俺は大丈夫だから!ちょうどあの教室に行かなくて済んだしな!」
「今何時!?」
「今?今は...昼休みくらいかな??」
「そっか...昼飯食べようぜ!」
「お弁当教室...」
「俺が持ってきてやるから!待ってろよ!!」
そう言って玲音は言ってしまった。
「ありがとう…」
私はいつも、お礼をすぐに言わないで、影でしか言えない。過去のトラウマで。
でも私の家族は許してくれる。
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それは、私が公園で遊んでいて、お母さんからもらったシュシュが落ちてしまった時、拾ってくれた子に、私が「ありがとう」と言ったら、その子のお母さんに、
「この子に話しかけないで!この人殺しが!」
その日から私は「ありがとう」と言えなくなってしまった。
そんな私の心の棘を七瀬家は一つ一つ溶かしてくれたんだ…
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