君といれたら
「あー!もー!」




すっかり暗くなった廊下を足早に歩く。




「ホント教頭も人使い荒いよな!」







時を遡ること数時間前…。







「…何ですか?コレ」



散乱した机との格闘がやっと終わった俺の前に、ドサッと置かれた書類の山。


それと、ニンマリとした顔の教頭が立っていた。




「見れば分かるでしょ。書類ですよ。書類」


「やっ、それは分かりますけど…」


「やー、片付いて良かったですよ。ずっとね、あなたの分だけ溜まってて」


「は?」


「置き場がないもんだから、置いとくにも置いとけなくて」


「はぁ…」


「参ってたんですよね」


「やっ、それって直接渡してくれればいいだけなんじゃ…」


「とにかくね、コレ明後日までだからよろしくね」


「は!?」


「じゃ、そういうことだから」


「えっ!?ちょっ、ちょっと!」


「あっ、あと今日の戸締りの担当は春恵先生ですからね。しっかりやって帰って下さいよ」


「いっ、いや…あの…ちょっと…」




という会話が繰り出されたのだった。







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