君といれたら
消し忘れか?




不思議に思いながら、その教室へと足を進めていく。






他の先生は帰ったはずだし。


こんな時間じゃ生徒もいないよな。








カタッ






「ん?」






キッ





「んん?」






…今、音しなかったか?







やっ、空耳だろ。


だって、今この学校には俺しかいないはずなんだから。







…まさか。



いやいやいやいや。



それはないって。



ゆっ、幽霊なんているわけないだろ。






…と、とにかく落ち着け稔。






とりあえず電気はついてるわけだし…何も恐れることはないはずだ!






まずはそーっと覗こう!そーっと!







俺は音を立てないように気を付けながら、教室側の壁に張り付いた。



そして…。


そっと、教室の中を伺う。







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