貴女はシンデレラ、私はジュリエット
 


「…それで、小さい頃あいつが…」


楽しそうに、彼女のことを話す彼。

その隣で、あたしは笑う。

今日も、何も気付かないフリをして。


「…あはは、」



…あぁ、ごめんなさい。

こうしてあたしが笑う間に、彼女は何回泣いたのだろう。

何回、苦しんだのだろう。


 
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