貴女はシンデレラ、私はジュリエット
 


何度謝っても足りない、けど。



「……ごめん、ね」


「ん、どうした?」


「…ううん、なんでもない」



笑う、あたしは笑う。

愛する彼の隣で、王子様の隣で。










ごめんね。

シンデレラに成り切れないシンデレラは、ジュリエットを泣かせてしまう。

ほんとは、彼女が、シンデレラだったのかもしれないけど。


 
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