たったひとりの王子様 [完]
こんなのイヤだ!
海外旅行
由宇の、こんなことを知ったのに
どうしても嫌いに、なれない。
由宇が、好き。
「いいよね、明美?」
やばっ、なんも聞いてなかった!
なんだろう…。
ま、まぁ、頷いとこっ。
「よかった、じゃあ土曜日から行くから。お土産かってくるからね。いいこにしててね♪」
…土曜日?
…お土産?
あ、分かった。
旅行、だ。
あたしをおいて…旅行に行くんだね。