たったひとりの王子様 [完]
もしかして、泥棒!?
由宇のかおり
家のそうじをしてから、あたしは疲れて
寝ちゃったみたい。
起きたのは3時で、由宇の姿は見えなかった。
でも、体には毛布がかけられていて
由宇は、あたしが寝たのには気付いたみたい。
「…どこ、行ったんだろう」
急にさみしくなってきた…。
やだなぁ、早く帰ってきてよ。
―カチャ―
鍵があく音がした。
由宇が、帰ってきたっ!