たったひとりの王子様 [完]



聞き覚えのある、優しい声。



「お、お姉ちゃ…?」


「実の姉に向かってなによ、悲鳴は。なに、泥棒だとも思ったわけ?」



…お騒がせしましたっ。


泥棒だと思ったのに。


なんと、お姉ちゃん!!


失礼なのは分かるんだけどね……。


あのね、お姉ちゃん。


いきなり入ってきたら、誰だってびっくりするよね!?



< 119 / 268 >

この作品をシェア

pagetop