たったひとりの王子様 [完]
「あ、由宇クンいないんだ…。
忘れ物とりにきただけだから。じゃあ、またね。明美」
お姉ちゃんは高速で言うと、自分の部屋に行って、
5分ぐらいで大量のぬいぐるみを持っておりてきた。
一個、くまのぬいぐるみ、もらっちゃった♪
お姉ちゃんを見送って、リビングに行くと、テーブルの上にメモが。
『夕飯の買い出し、行ってくる。なるべく早く帰ってくるから、泣いたりしてんなよ』
だって……。