たったひとりの王子様 [完]



なんか、パニックになってきた…。


最近大変だなぁ、あたし…。



「俺、峰岸のこと、諦めねぇから。

いつか、絶対、俺のものにする」



最後にそう言って、あたしの背中をぽんっと押した。


早く帰れ、ってことみたい…。



「峰岸っ!」



体育館ウラから、教室に行こうと歩いたときだった。




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