たったひとりの王子様 [完]



「明美、断ると思うよー。ほら、あの子、ちゃんと喋ってないとダメじゃん。

由宇くんぐらいだよ、あの子がちゃんと喋れてるの…」



深澤は、俺にそう言ったけど、気になってしょうがない。


しかも今は一緒に住んでる。


気になって、変なコトをしそうだ。




だから、俺は。


明美の後を、ついていった。




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