たったひとりの王子様 [完]



「…好きです」


「え…」


「付き合ってください」



明美の顔が、どんどん赤くなっている。


その顔は、俺だけが見たいのに。


俺だけのものにしたいのに…。



「ご、ごめんなさいっ!」



真っ赤な顔で、頭をさげた。




金井の告白を、断った?


よ、よかった…。




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