たったひとりの王子様 [完]



伝えた。


由宇に、伝えられた。


あたしの顔も、由宇の顔も、赤い。



「…マジで?」


「…うん!」


「一回、しかも今日、俺のことフッたよな?」


「…うん」


「なんで、いきなり?」


「……」



カレは、多分動揺している。


そりゃあ…一日に同じ相手から、フられて告られるなんて…ありえないもんね?




< 190 / 268 >

この作品をシェア

pagetop