たったひとりの王子様 [完]



「由宇…っ」



あたしの大好きな人。


由宇が…。



「明美から離れろよ、金井」


「…うっせーな」



怒った声でいう由宇に、金井くんはすこし離れた。


あたしは走って由宇のところに逃げる。



由宇は、あたしを守るように抱きしめると…

廊下から走って外にでた。


そのまま、学校をでて家に。


…サボリってこと。




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