たったひとりの王子様 [完]



後悔がつまった言葉。


抱きしめる腕の力が、強くなった。


あたしも由宇の背中に腕をまわす。



「自分で言ったことで、自分を傷つけたよ…」



由宇も、同じだったんだ。


離れたくない。


でもあたしを守りたい。


自分にウソをついて、距離をおいたんだね?


なのに、クラスは金井くんの思い通りになった。


隠してた想いが、爆発したんだ…。




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