たったひとりの王子様 [完]



「もう、無視しないで…。うちに来て、一緒にご飯たべよ? 一緒に笑お?」



伝えられるだけの想いをぜんぶ伝えて、由宇にキスをする。


離れたら、今度は由宇がキスをしてきた。



「…一緒にいるよ。

もう、離れたくない」



優しいキスで、ぼうっとする。



「あたしも…離れたくない」



ワガママじゃないようなワガママ。


自分の想いを、素直に伝えあった。




< 239 / 268 >

この作品をシェア

pagetop