たったひとりの王子様 [完]



かぁっ…と顔が赤らむ。



由宇は、すこしだけ真剣な瞳。



「わかったわ、あなたに全てを託しましょう…。

何があっても、守ってくれると信じて」



由宇の手に、あたしの手を重ねる。



おーっ!? とゆう、冷やかしの声が聞こえた。



「うっせ、妬んでんじゃねえよ!!」



由宇が怒鳴って、冷やかした男子を追いかける。



あたしたちは、それを見て笑う。




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