たったひとりの王子様 [完]
(幸せだなぁ)
金井くんのことは、確かに大変。
だけど、それで一つになれるナカマもいる。
みんなが、あたしたちの為に頑張ってくれてるんだ。
この学校で、よかった。
「うるせーんだよ、静かにできねーのか? サル並の知能だからな、無理か」
「やだぁ、ひどーい。由宇サマわぁ〜悪くないと思う〜☆」
「悪いのわぁお姫様ぶってるあのコでしょぉ?」
金井くんたちの方から聞こえる、あたしの悪口。