たったひとりの王子様 [完]


アイツが昇降口に入ると、教室にいた女の子は階段を駆けおりる。


窓のまえにいた、たくさんの女の子は誰もいない。


いつも大迫力。


「ほんと…すごい」


あたしの呟きに小さく頷いた、隣にいる柚香もあいつのファンだったりする。


おっかけるほどじゃないみたいだから、ちょっと安心しちゃったり。



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