たったひとりの王子様 [完]


「えっ」


いきなり、視界がまっくらになった…。


小さい頃かいだ、由宇の匂い。


久しぶりにすぐそばでかいだ。


今…あたし。


抱きしめられてる!?


なんで急にっ!?


「…ん」


由宇の小さい声が聞こえて、体が離れていった。


あ…。


離れてかないで…。




そんな想いが浮かんだのは

どうし…て?



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