たったひとりの王子様 [完]



「…ごめん」



由宇の言葉に、

少しずつ冷静になっていくあたし。


一言で、トマトが戻ってきた?


由宇って…やっぱ、すごい、かも。



「あたしこそ…。今、言いすぎた」



にこって笑って、由宇を見る。


由宇は、顔を赤くして、下を向いた。



あれ?


由宇って、こんなに恥ずかしがりやだったっけ…?




< 39 / 268 >

この作品をシェア

pagetop