たったひとりの王子様 [完]



なんて感心してたら、腕をつかまれた。



「ちょっと、なにぼーっとしてんの! いくよ、明美ッ」



え、ちょ、なに!?


もしかして飛び入り参加って…

あたし!?



『パートナーの王子様はいるのかな? オンナノコはだめだよぉ』



…この人、喋り方、なんかヤダな……。


って、今は自分のこと!!


パートナーとかいないしっ!!


出る気もなかったし……っ!




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