切な恋

隣の席の釜野稀梨(カマノキナ)。
この子はすごく騒がしい子で、
中学のころの自分みたいだった。
この子とは
仲良くしてはいけないと
思いながらも話しを
することになった。

「ねーなつめちゃん
教科書忘れたの。見せてっ」

ニヤニヤしながら
話しかけてきた。

「いいよ。」

そっけない感じで返した。
眼鏡かけてるし、
授業も聞いてるし、
ノート書いてるし、
髪の毛長いし、
髪の毛黒くしたし、
ピアスかくれてるし、
大丈夫。
そう心に言い聞かせ
授業を受けていた。

「ねーなつめちゃん。
彼氏いる?モテるでしょ?」
「いませんし、モテません」
「えー!!嘘でしょ」

大きい声に先生が
反応してこちらを睨んでる。
ごめんなさいと
心で言いながら

「声おっきすぎ。」

そう小さな声で言った。






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