ココロコイ
クラスメイト!
「おはよー」
朝教室を開けると、何やらざわざわと騒がしかった。
自分の席に着くと同時に、クラスメイトのサキが話しかけてきた。
「ねぇ聞いた?転校生の話!」
「転校生?」
どうやらこの季節外れの時期に、転校生がやってくるらしい。
朝、担任と見慣れない男子が職員室に入って行くのを見た子がいたそうだ。
2年の5月に転校してきたというだけあって、いろいろと憶測が飛び交っている。
学校で問題を起こした転校生、地元の問題児・・・憶測といってもそう思い浮かばないようで
『問題児』という一点から離れない。
「コイはどんな子だと思う?」
「う~ん・・・保健医とイケナイ関係になって転校してきた、とか・・・?」
コイの妄想力をもってしても、すでに耳に入ってきた『問題児』という点は捨てきれなかった。
チャイムと同時に担任が入ってきた。
軽い担任からの挨拶のあと、クライメイト全員がすでに知っている『転校生が来る』という話題になるとまたもや教室はざわついた。
「入っていいぞ~」
担任が廊下側にそう声をかけると、なんともけだるそうな雰囲気をまとった男子生徒が教室に入ってきた。
男子生徒が黒板の前で立ち止まると、担任から転校生の紹介が始まった。
「家庭の事情で4月の編入に間に合わなかった転校生だ」
担任がいうには、なんでも急に父親が海外赴任をするというので、
この学校の近くにいる親せきの家に引っ越してきたそうだ。
残念ながらクラスメイトが予想していた『問題児』というのはハズレだったようだ。
「小池ユウヤです。よろしく」
転校生が自己紹介をした直後、コイは椅子を後ろに倒し、自らも後ろに倒れた。
朝教室を開けると、何やらざわざわと騒がしかった。
自分の席に着くと同時に、クラスメイトのサキが話しかけてきた。
「ねぇ聞いた?転校生の話!」
「転校生?」
どうやらこの季節外れの時期に、転校生がやってくるらしい。
朝、担任と見慣れない男子が職員室に入って行くのを見た子がいたそうだ。
2年の5月に転校してきたというだけあって、いろいろと憶測が飛び交っている。
学校で問題を起こした転校生、地元の問題児・・・憶測といってもそう思い浮かばないようで
『問題児』という一点から離れない。
「コイはどんな子だと思う?」
「う~ん・・・保健医とイケナイ関係になって転校してきた、とか・・・?」
コイの妄想力をもってしても、すでに耳に入ってきた『問題児』という点は捨てきれなかった。
チャイムと同時に担任が入ってきた。
軽い担任からの挨拶のあと、クライメイト全員がすでに知っている『転校生が来る』という話題になるとまたもや教室はざわついた。
「入っていいぞ~」
担任が廊下側にそう声をかけると、なんともけだるそうな雰囲気をまとった男子生徒が教室に入ってきた。
男子生徒が黒板の前で立ち止まると、担任から転校生の紹介が始まった。
「家庭の事情で4月の編入に間に合わなかった転校生だ」
担任がいうには、なんでも急に父親が海外赴任をするというので、
この学校の近くにいる親せきの家に引っ越してきたそうだ。
残念ながらクラスメイトが予想していた『問題児』というのはハズレだったようだ。
「小池ユウヤです。よろしく」
転校生が自己紹介をした直後、コイは椅子を後ろに倒し、自らも後ろに倒れた。