SWEET CAFE
冬の章

SWEET CAFE

lu lu lu lu .........


「はい。」

「もしもし、遥(ハル)?もう待ち合わせ場所にいる?まじ悪いんだけどさー今日行けなくなった」


やっぱりか……
なんとなくそんな気がしてた

『ならもっと早く連絡しろよっ』と思う気持ちを抑えて、あえて何も言わない。

「遥?聞いてる?」

「うん。いいよ。あたしもまだ着いてないし。」

「まじごめんな。また電話する。」

「わかった。」


約束の時間を過ぎて30分。
やっときたと思った電話であっさりドタキャン。
毎回こうなのに、毎回律義に待ってるあたし。
本当はわかってるんだ。
こんなこと、いい加減止めたほうがいい。
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