カラフル


「ねぇねぇ美月ちゃんは好きな人いないの?」


「いやーいないよ」


「ほんとにー?」


浅く関わって、壁を作ればいい

そうすれば、楽なんだ


でも人と関わるのをやめないのは、やっぱり一人になりたくないから



その反面、水木君は

転校生というだけで高い壁が出来ているのに


それを壊そうとする様子もなく、壁は厚くなっていく一方。

だけどそんなこと気にしてない
外をぼーっと眺めている


人なんて全く興味がないかのように


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