カラフル
「俺とお前の仲だろ?」
「勘違いされるような言い方しないで」
私は肩に置かれた手を振り払った
「あ、ほら」
「?」
「ほら、『みずき』繋がりってことで」
名簿の私と水木くんの名前を指す
私の下の名前は『美月』
苗字と名前だが一緒の「みずき」なのだ
担任はドヤ顔でこっちを見る
「いいように使わないでくれる!」
「ほら、水木まだクラスに馴染めてないみたいだし…隣の席のお前だったらちょっとは話しやすいだろ」
「あの…まだ喋ったことすらないんですけど」
(っていうかあっちが馴染もうとする気配がない…)