PLAYBALL
「あのさ!麻緒前田と付き合ってんの???」
勇気を振り絞って言った。
「付き合ってないよ。
ことわっ!」
付き合ってないんだ。
良かった。嬉しい///
その気持ちが押さえきれず麻緒の話の途中なのに俺が麻緒を抱きしめた。
まだ言葉の途中なのに雄也はあたしを抱きしめた。
「雄也???」
耳元で小さな声で俺に囁く。
「ずっと俺のそばにいてほしい。」
俺も囁く。
「雄也みんな見てるよ??」
みんなが見てたってどうでもいい。
「俺、麻緒が欲しい。」
もう麻緒が誰かにとられたくない。
「雄也?」
「俺と付き合って下さい。」
やっと言えた。
「え???」
やっぱダメか………?
「小さい頃からずっとずっと好きでした。」
「………」
ダメなんだ………
「俺ぢゃダメかな???」
きっとダメなんだな。