PLAYBALL
  


「ごめんなさい、うちのバカ兄貴…
それで、実ゎ…」


といままでのことを全部話した。

「あ~あたしも監督に言われたよ~
でも大和弱虫だからあたしいないとダメぢゃん?
だからそのまま付き合ってたけどそのときいくら隣でもメールとか電話とかしても逢わなきゃ辛かったなあ~
でも夏の大会で最後ぢゃん?
だから頑張ったよ~我慢した~」


「ですよね~
雄也の為ですもん…」


「でもね、麻緒ちゃん…」


と真剣な眼差しになった。


「我慢できないときもあるよ。
甘えていいときもあるよ。
夏の大会もラストだけど
高3の自分達の夏もラストなんだよ。
麻緒ちゃんの逢いたいって思う気持ち
雄也に伝えなよ…」


亜柚さんの言葉が胸に響いた。


「亜柚さん…」



「あたしも大和に伝えたよ。
伝えるか迷ったときちょうど夏の予選決勝戦の前日だった…
大和も逢いたいって思ってくれてた…」
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