PLAYBALL




放課後。





「涼夏ッ!」

涼夏はびっくりした様子で振り向いた。

「ま!麻緒ッ!」

あたしの名前を呼んでくれたッ!
それだけで嬉しかった。
涙が出た。

「涼夏ッ!あたしには涼夏しかいないのッ!あたしのいけないとこは直すからッ!お願いだからあたしを避けないでッ!」

「麻緒………。
ごめんね。あたし意地はってただけ。麻緒の事親友だと思ってたのに秘密された事に腹が立ってずっと意地はってた。」

「あたしこそごめんね。
秘密にするつもりはなかったの。」

「ごめんね。ごめんね。麻緒ッ!」

「あたしこそごめん。
涼夏。これからはあたし秘密なしにするから前みたいに親友に戻れる???」

「当たり前ぢゃん!!!」

「ずーずーがぁ」

「よしよし!」

涼夏は優しく頭を撫でてくれた。
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