Xmasのよる《短編8P》


数分前の私は
これからのふたりの夜は幸せなものに
なると信じていたはず。
よく
ドラマにありがちだけど私の心の中で
何かが崩れていくのを
確かに聞いた。




―ガチャ



ドアノブが開いて
外の匂いがした。




本当は
笑顔だったはずの二人。



私と目を合わさずに
目の前に座った彼。






しばらく沈黙があって
「…本当にごめん。」




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