恋バナ~私の恋バナも聞いてよ…~
なんだか最初のいい子にしてよう作戦なんて必要ないような気がした。

だってタケ兄は私の事よく分かってるし笑い飛ばしてくれるんだから!

本当の私を知ってるんだから。

タケ兄と居ると安心できるよ。

「タケ兄…教師として頑張ってよね。」私は髪を直しながら言った。

「いきなりかよ!?まあ、ありがとな!」直した髪をまたぐちゃぐちゃにする。

「ちょっ…やめてよね!」クスクス笑い合う私達。

そよそよとふく優しい風がどこからか桜の花びらを運んで来た。

「もう少しで三年生だなぁ。早いな。」眼鏡を外しながら話しかけるタケ兄。

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