恋バナ~私の恋バナも聞いてよ…~
「歌胡(かこ)!ほら、弁当箱。」
住宅街の道を歩く私に駆け寄るタケ兄。


「ありがとう。タケ兄。クスクス…!」
弁当箱を受け取ると同時に笑う私。

「な、なんだよ!」
ビックリして髪をいじり始めるタケ兄。

髪について笑われてると思ってるらしい。

「タケ兄、しゃがんで。」私はタケ兄のスーツの裾を引っ張った。


「こうか?」
少しだけ膝を曲げて小さくなるタケ兄。

なんだか、あんまり私を見上げるタケ兄を見た事ないからドキドキする。
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